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HOME > コラム > 習い事としての小学生の英語塾は不要!?
コラム
習い事としての小学生の英語塾は不要!?
先日(5月11日)、小学校6年生の娘さんがいるお母様から、面談の予約が入った。英精塾では、小学生に英語を教えているのか否かといったものであった。その理由を聞くと、娘さんを、英語のみの入試で、中高一貫校に入れたいらしい。そのお嬢さんは、幼稚園から英語やっていて、小学校2年の時点で英検2級を取ったという。その後、3年間のブランクがあり、6年生で、これから中高一貫の私立に通わせる上で、せっかく2級を取得しているので、その余力をかって、中学入試に臨みたいという母の希望、また計画である。
そのお母様自身も、数年前の英検2級なので、相当英語もさび付いていることは認識されてもいる、また、そのお嬢さん自身も、まだ、その当時、「なんとなく、わけも分からず合格してしまった」との正直な発言を私にその場でされてもいた。その母娘さんに申し伝えたのだが、「ほとんどは、記述ではなく、リスニングで点数を取って合格したんでしょう」とも指摘した。恐らく、いや、間違いなくそうである。だいたい小学生で、2級、また、準1級でも、準ジャパ(海外経験ゼロにして、早期英語学習をした少年少女)のタイトルホルダーは、耳の力で、ゲットした者がほとんどといってもよく、文法や読解での得点は、なんとなく、ボーダーギリギリのレベルであるというのが、私の密やかなる確信である。
そのお母様によると、志望校は、世田谷区にある三田国際学園であるという。昔の戸板女子学園を、インターナショナルスクールに鞍替えして、少々、評判がよいとされる中高一貫校である。準ジャパが7割ともいう。勿論、英語のみの入試が売りの学校でもある。
しかし、数カ月前から、そのお嬢さんは、四谷大塚の進学塾に通い始めたとも語っていた。娘さん本人は、英語1科目では自信がないともいうし、4科目受験にシフト変更しようと決意が傾いてもいるという。しかし、そのお母様は、「せっかく2年生の時点で、2級をとったのだし、それを生かさない手はない、もったいないから、その英語力を、伸ばして、英語のみで受験できる中高一貫校を選んでいる、その揺れ動くさなかに、英精塾のことが頭に浮かび、娘の受験では、4科目ではなく、英語のみ受験を考え始めたが、最近では、娘は、4科目受験の方が、いい、とも考え始めているようで、英精塾の先生にアドヴァイスを仰ごうと、今日うかがった次第です」と、ことの顛末を話された。
この面談から3日後、5月14日の朝日新聞のコラム記事「変わる進学✏」に次の様な特集が載った。見出しは、以下のようなものである。
継続が力「(四年で辞めるのは)もったいない」…英語塾「エベレスト」代表斎藤孝夫さんの弁
国算理社の対策も忙しく(中学受験で辞めるのは仕方ない)…英語塾「Catal」代表三石郷史さんの弁
(英語を中学入試に課す学校も)5年で50校超増加 「選択肢として注目」
要は、幼児から、また小学校低学年から、英語塾に通い始めるものの、中学受験の準備に入る4年生から、その英語塾を辞めることの是非を扱った特集である。つまり、サッカーや水泳やピアノなどの習い事同様に、受験期の10代初期は、そんなものと言ったら失礼かもしれないが、英語にかかずらってはいられない現実を前にしての、親子の悩みを、そして、そうした小学生低学年までを対象とした英語塾「Catal」「エベレスト」の中学受験期を前にしての退塾の悩みにも言及している記事である。
私の意見を述べると、まず、小学生で、習い事としての英語なんぞはやらなくてもいい。むしろ、小学校低学年では、漢字検定2級をゲットし、古今東西の名作・名著を片っ端から読む読書の習慣を身に付けること、次に、公文式でもいい、掛け算九九や、分数、少数の算数の基盤を3年生までに仕上げておくこと、できれば、歴史や政治など親子で語り合う習慣を身に付けさせること、その三つの重要事項の合間に、英語やプログラミングをやらせればいいのである。その英語やプログラミングの代わりに、サッカーや水泳、バレーやピアノといった習い事をさせてもいい、しかし、中学受験を控えた少年少女は、4年生になるや、サピックや日能研などの進学に通うことと相成る。仕方のない現実である。
小学校で、英語が必修科目となったからといって、中学受験で、その英語という科目を入試で加える中高一貫校があるとすれば、それは、二流、三流の学校とだけは言っておこう。話はとぶが、“論理”優先だからといって、高校の教科書で、『論理国語』の教科書を採択する学校は、二流、『文学国語』を採用する学校は、一流、そういう観方と、一脈通じる点がなくもない。
そのお母様自身も、数年前の英検2級なので、相当英語もさび付いていることは認識されてもいる、また、そのお嬢さん自身も、まだ、その当時、「なんとなく、わけも分からず合格してしまった」との正直な発言を私にその場でされてもいた。その母娘さんに申し伝えたのだが、「ほとんどは、記述ではなく、リスニングで点数を取って合格したんでしょう」とも指摘した。恐らく、いや、間違いなくそうである。だいたい小学生で、2級、また、準1級でも、準ジャパ(海外経験ゼロにして、早期英語学習をした少年少女)のタイトルホルダーは、耳の力で、ゲットした者がほとんどといってもよく、文法や読解での得点は、なんとなく、ボーダーギリギリのレベルであるというのが、私の密やかなる確信である。
そのお母様によると、志望校は、世田谷区にある三田国際学園であるという。昔の戸板女子学園を、インターナショナルスクールに鞍替えして、少々、評判がよいとされる中高一貫校である。準ジャパが7割ともいう。勿論、英語のみの入試が売りの学校でもある。
しかし、数カ月前から、そのお嬢さんは、四谷大塚の進学塾に通い始めたとも語っていた。娘さん本人は、英語1科目では自信がないともいうし、4科目受験にシフト変更しようと決意が傾いてもいるという。しかし、そのお母様は、「せっかく2年生の時点で、2級をとったのだし、それを生かさない手はない、もったいないから、その英語力を、伸ばして、英語のみで受験できる中高一貫校を選んでいる、その揺れ動くさなかに、英精塾のことが頭に浮かび、娘の受験では、4科目ではなく、英語のみ受験を考え始めたが、最近では、娘は、4科目受験の方が、いい、とも考え始めているようで、英精塾の先生にアドヴァイスを仰ごうと、今日うかがった次第です」と、ことの顛末を話された。
この面談から3日後、5月14日の朝日新聞のコラム記事「変わる進学✏」に次の様な特集が載った。見出しは、以下のようなものである。
英語塾 中学受験でやめるの?
継続が力「(四年で辞めるのは)もったいない」…英語塾「エベレスト」代表斎藤孝夫さんの弁
国算理社の対策も忙しく(中学受験で辞めるのは仕方ない)…英語塾「Catal」代表三石郷史さんの弁
(英語を中学入試に課す学校も)5年で50校超増加 「選択肢として注目」
要は、幼児から、また小学校低学年から、英語塾に通い始めるものの、中学受験の準備に入る4年生から、その英語塾を辞めることの是非を扱った特集である。つまり、サッカーや水泳やピアノなどの習い事同様に、受験期の10代初期は、そんなものと言ったら失礼かもしれないが、英語にかかずらってはいられない現実を前にしての、親子の悩みを、そして、そうした小学生低学年までを対象とした英語塾「Catal」「エベレスト」の中学受験期を前にしての退塾の悩みにも言及している記事である。
私の意見を述べると、まず、小学生で、習い事としての英語なんぞはやらなくてもいい。むしろ、小学校低学年では、漢字検定2級をゲットし、古今東西の名作・名著を片っ端から読む読書の習慣を身に付けること、次に、公文式でもいい、掛け算九九や、分数、少数の算数の基盤を3年生までに仕上げておくこと、できれば、歴史や政治など親子で語り合う習慣を身に付けさせること、その三つの重要事項の合間に、英語やプログラミングをやらせればいいのである。その英語やプログラミングの代わりに、サッカーや水泳、バレーやピアノといった習い事をさせてもいい、しかし、中学受験を控えた少年少女は、4年生になるや、サピックや日能研などの進学に通うことと相成る。仕方のない現実である。
小学校で、英語が必修科目となったからといって、中学受験で、その英語という科目を入試で加える中高一貫校があるとすれば、それは、二流、三流の学校とだけは言っておこう。話はとぶが、“論理”優先だからといって、高校の教科書で、『論理国語』の教科書を採択する学校は、二流、『文学国語』を採用する学校は、一流、そういう観方と、一脈通じる点がなくもない。
2022年5月23日 17:10