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コラム
英検2級と準2級の間に新たに級を設けることに関して
ヒマラヤ登山において、当然ながら、一合目から5合目までは、シェルパを動員して、まず、素人でも登れる域である。しかし、3~4000メートル以上ともなれば、そうは問屋が降ろさない厳しい現実が待ち構えている。
アスリートの世界に関しても、県大会優勝、インターハイ優勝、国体優勝、そして、オリンピック金メダルとまでは言うまい、オリンピック出場権取得、このように、スポーツの世界でも、その難易度は上がってもゆく。
野球においても、リトルリーグ、高校野球、社会人野球や六大学野球、そしてプロ野球と、その技術度はハイレベルとなってもゆく。因にだが、今年の夏、慶應高校が、甲子園で優勝した、それで、一躍脚光を浴びた、“エンジョイ・ベースボール”という言葉がある。私から言わせていただくと、この“エンジョイ・ベースボール”なんぞでは、意地悪い見方をすれば、いや、穿った見方をすれば、半分以上は<運に委ねる戦法>といっていいい。あの名将野村克也がご存命なら、今回の慶應の優勝にどんな苦言を呈していたことであろうか?また、その証拠に、この“エンジョイ・ベースボール”なんぞでは、二連覇や三連覇なんぞは不可能な手法といってもいい。その歴史的実例が、名将蔦文也監督が率いる池田高校の黄金時代に終止符を打ったのが、あの“清原・桑田”を有したPL学園でもある。その“エンジョイ・ベースボール”と甲子園の、あの圧倒的な応援(8~9割が慶應支持派)、そして、チームメイトの一種、“ノリ”といったものが三位一体化し、107年ぶりの奇跡ともなった。その“エンジョイ・ベースボール”のキャッチフレーズは、“レッツ・エンジョイ・イングリシュ”に結びついてもしまうのは、英語教育の末端にかかわってもいる仕事柄の気質でもあろうか?“エンジョイ~”といった文言は、幼児から少年、そして、二十歳未満の青年くらいにしか適用できない、一種、自由放任教の“おまじないの呪文”のようなものである。
この“エンジョイ~”を敷衍して、“エンジョイ極真空手”“エンジョイ柔道”を、武闘家、武道家、いや、宮本武蔵なんぞに、聞かせたら、一笑に付されてもしまうことだろう。社会人、いっぱしの大人にむかって、“エンジョビジネス”や“エンジョイディール“エンジョイスキル”などと上司にほざきでもしたら、一喝されもすることは明々白々である。
それだけではない、ワールドカップのサッカーやラグビー選手に“エンジョイ・プレイ・サッカー(ラグビー)”などど吐くものなら、レギュラーから当然ながら外されもするだろう。
さて、ここで、英検のことにふれるとしよう。英検という資格試験は、私から言わせていただくと、2級までは、“エンジョイ”の手法でゲットしようとする、そして、できてしまう、生温い受験者が母集団ともいっていいゾーンである。富士山登山、キリマンジャロ登山の五合目といったとことであろうか。登山経験ゼロでありながらも、脚力や体力さえあれば、登れる域なのである。登山の心得や登山の経験・技術など皆無でも合格するレベルでもあるということだ。中等教育のまっとうな英語教育を受けていれば、何も、英検対策など講じなくても、合格してしまうレベルでもある。
英語をエンジョイしている、英検なるものを、学校英語の延長線と捉えていても、黙っていても、英検準2級は中学で合格してしまうレベルでもあるということだ。その証拠に、私立の中高一貫校に通われてもいる中三から高一の生徒で、『トレジャー』や『プログレス』といった教科書のブック3(レベル1から3まで)まで終了している教え子のほとんどは、英検2級は、わざわざ英検対策などしなくても、合格してしまう実体がある。この範例は、東大、一橋、東工大あたりを目指す高校生が、共通テスト(センター試験)対策など大手予備校で受講しない現実とおなじ真実が含まれてもいよう。
英検3級までは、黙っていても、高校の1年くらいで、標準的公立高校で取得者は多い。高校1,2年で準2級、そして、高校2、3年で2級とゲット、それが、英語能力ミドルクラスの公立進学校の実状ではないかと思う。この公立生徒の標準ゾーンに狙いを定めて、今般英検2級と準2級の間に新たな級を設置したもようである。弊塾の生徒には、ほとんど関係ない発表でもある。
スポーツは勿論、勉強(スポーツ)においても、まずは、才能・能力が優位に立つ層がある。次は、努力であるが、その努力も戦略・戦術を有しているか否かで命運をわける層がミドルで厳然としてある。その努力層の次が、野球でも英語でもエンジョイしてスキルを身に付けよう、エンジョイしてスキルを向上させようとする、幼稚、拙劣なるメンタルしか持ち合わせていない“未熟者”の層である。
ここに、「人間的成長なくして技術の進歩なし」(野村克也)の金言が光を増しても来る。この名伯楽の意図は、高校野球(英検2級)までエリート(努力をせずとも勝ち組になれた部族)であり、また、そこそこ努力もしたであろうが、その優れたスキルなどプロ(英検準1級以上)の世界にあっては、まったく当てにならない、武器にもならない、“このドラフト後が、エベレスト登山の6合目以上だぞ!”と言わんばかりの苦言でもある。この差が決定的に表れた野球選手が、全くタイトルを有しない‘無冠の帝王’清原和博と日米通算4367本のヒット数を積み上げたイチローでもあろうか?
アスリートの世界に関しても、県大会優勝、インターハイ優勝、国体優勝、そして、オリンピック金メダルとまでは言うまい、オリンピック出場権取得、このように、スポーツの世界でも、その難易度は上がってもゆく。
野球においても、リトルリーグ、高校野球、社会人野球や六大学野球、そしてプロ野球と、その技術度はハイレベルとなってもゆく。因にだが、今年の夏、慶應高校が、甲子園で優勝した、それで、一躍脚光を浴びた、“エンジョイ・ベースボール”という言葉がある。私から言わせていただくと、この“エンジョイ・ベースボール”なんぞでは、意地悪い見方をすれば、いや、穿った見方をすれば、半分以上は<運に委ねる戦法>といっていいい。あの名将野村克也がご存命なら、今回の慶應の優勝にどんな苦言を呈していたことであろうか?また、その証拠に、この“エンジョイ・ベースボール”なんぞでは、二連覇や三連覇なんぞは不可能な手法といってもいい。その歴史的実例が、名将蔦文也監督が率いる池田高校の黄金時代に終止符を打ったのが、あの“清原・桑田”を有したPL学園でもある。その“エンジョイ・ベースボール”と甲子園の、あの圧倒的な応援(8~9割が慶應支持派)、そして、チームメイトの一種、“ノリ”といったものが三位一体化し、107年ぶりの奇跡ともなった。その“エンジョイ・ベースボール”のキャッチフレーズは、“レッツ・エンジョイ・イングリシュ”に結びついてもしまうのは、英語教育の末端にかかわってもいる仕事柄の気質でもあろうか?“エンジョイ~”といった文言は、幼児から少年、そして、二十歳未満の青年くらいにしか適用できない、一種、自由放任教の“おまじないの呪文”のようなものである。
この“エンジョイ~”を敷衍して、“エンジョイ極真空手”“エンジョイ柔道”を、武闘家、武道家、いや、宮本武蔵なんぞに、聞かせたら、一笑に付されてもしまうことだろう。社会人、いっぱしの大人にむかって、“エンジョビジネス”や“エンジョイディール“エンジョイスキル”などと上司にほざきでもしたら、一喝されもすることは明々白々である。
それだけではない、ワールドカップのサッカーやラグビー選手に“エンジョイ・プレイ・サッカー(ラグビー)”などど吐くものなら、レギュラーから当然ながら外されもするだろう。
さて、ここで、英検のことにふれるとしよう。英検という資格試験は、私から言わせていただくと、2級までは、“エンジョイ”の手法でゲットしようとする、そして、できてしまう、生温い受験者が母集団ともいっていいゾーンである。富士山登山、キリマンジャロ登山の五合目といったとことであろうか。登山経験ゼロでありながらも、脚力や体力さえあれば、登れる域なのである。登山の心得や登山の経験・技術など皆無でも合格するレベルでもあるということだ。中等教育のまっとうな英語教育を受けていれば、何も、英検対策など講じなくても、合格してしまうレベルでもある。
英語をエンジョイしている、英検なるものを、学校英語の延長線と捉えていても、黙っていても、英検準2級は中学で合格してしまうレベルでもあるということだ。その証拠に、私立の中高一貫校に通われてもいる中三から高一の生徒で、『トレジャー』や『プログレス』といった教科書のブック3(レベル1から3まで)まで終了している教え子のほとんどは、英検2級は、わざわざ英検対策などしなくても、合格してしまう実体がある。この範例は、東大、一橋、東工大あたりを目指す高校生が、共通テスト(センター試験)対策など大手予備校で受講しない現実とおなじ真実が含まれてもいよう。
英検3級までは、黙っていても、高校の1年くらいで、標準的公立高校で取得者は多い。高校1,2年で準2級、そして、高校2、3年で2級とゲット、それが、英語能力ミドルクラスの公立進学校の実状ではないかと思う。この公立生徒の標準ゾーンに狙いを定めて、今般英検2級と準2級の間に新たな級を設置したもようである。弊塾の生徒には、ほとんど関係ない発表でもある。
スポーツは勿論、勉強(スポーツ)においても、まずは、才能・能力が優位に立つ層がある。次は、努力であるが、その努力も戦略・戦術を有しているか否かで命運をわける層がミドルで厳然としてある。その努力層の次が、野球でも英語でもエンジョイしてスキルを身に付けよう、エンジョイしてスキルを向上させようとする、幼稚、拙劣なるメンタルしか持ち合わせていない“未熟者”の層である。
ここに、「人間的成長なくして技術の進歩なし」(野村克也)の金言が光を増しても来る。この名伯楽の意図は、高校野球(英検2級)までエリート(努力をせずとも勝ち組になれた部族)であり、また、そこそこ努力もしたであろうが、その優れたスキルなどプロ(英検準1級以上)の世界にあっては、まったく当てにならない、武器にもならない、“このドラフト後が、エベレスト登山の6合目以上だぞ!”と言わんばかりの苦言でもある。この差が決定的に表れた野球選手が、全くタイトルを有しない‘無冠の帝王’清原和博と日米通算4367本のヒット数を積み上げたイチローでもあろうか?
2023年10月10日 18:39