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コラム
私大単願"英国数"で受験する女子生徒の実像
これから述べることは、弊塾における生徒を対象とした狭いフォーマットを基に語る狭い範囲内での一般論というお断りを前提にお読みいただければ幸いです。
そもそも私立文系の受験生は、英国社と英国数の3科目で受験する方がほぼ8割以上でありましょう。それも、英国社の組み合わせが、6割強であるのは確かです。もちろん、国公立第一志望で、私大が滑り止めの生徒をも含んでの話です。ここでは、純粋に私大単願での英国数の受験生に関しての話であります。
これは、私の経験則ではありますが、私大単願で、英国数で受験する、そして、早稲田か上智あたりに合格する、とりわけ、文系女子生徒に関してであります。この私大単願における英国数受験生、それも女子高校生という諸条件に該当するタイプをこれから申し上げたいのです。
この英国数の、概ね女子の受験生というものは、大方、中高一貫校、そして、学校の勉強を几帳面にこなしてきた、“箱入り娘”的お嬢様タイプが多いのです。そして、強いて申し上げれば、小学校から高校まである中高一貫の進学校が多い傾向にあります。田園調布雙葉、横浜雙葉、湘南白百合、森村学園といったところでしょうか、そうしたお嬢様的イメージの強い、それも、比較的裕福に育てられてきて、何不自由なく生きてきた、ある意味、性格がいい、素直で、まじめといったキャラの女子が、英国数受験生となる傾向が非常に高いということです。こうした環境で育ってきた彼女たちは、勉強へのモチベーションも低くはない、成績も決して悪くはない、そのため、算数から数学への移行過程でも、けつまずくことはなかった、また、数学だけは、個人塾や家庭教師でセイフティーネットも敷かれてあり、比較的苦手科目にはならなかったという経緯もある。そのため、数学を受験科目で選択する道を、自然と選ぶという運命とあいなるのです。
そうした“お勉強族”の彼女たちは、特に、日本史や世界史という科目には興味が比較的ない、前向きに学ぼうとしない。つまり、モチベーションが湧いてこないというのが<私の偏見>でもあります。つまり歴史音痴が非常に多い傾向にもあると言えるのです。
ここで横道に逸れます。“裕福”で育ってきた生徒は、日常が楽しい。毎日が、不満とは言えない日々を送っている。よって、歴史よりも地理、地理{※世界を旅行する感覚でいるのかも?}よりも“数学”{※数学がクイズやゲームのような頭の体操と捉えられてもいる}へと、興味の対象がずれてゆくものなのです。歴史とは、様々な人間模様が生みだす“不幸”の記録でもあり、その因果関係こそ歴史のミソです。そのミソが彼女たちには、理解不能、いや、想像力が及ばないといったら言い過ぎかもしれませんが、そうした“難解なる不幸”のストーリーといったもの、<人類の教訓>に彼女らの意識は向かないのです。
裕福なる種族は、現実に留まっていた方が心地いい、敢えて、不幸の記録ともいえる人類の過去への遡行などという行為は、苦痛の学習でしかないのです。よって、中高一貫校の、それもお嬢様系の学校に通っている受験生は、社会{日本史や世界史}よりも数学を選択する傾向が高いというのが、私見的一般論なのです。もちろん、小学校のない横浜共立という中高一貫校から数学で早稲田に合格するタイプもありますが、その女子生徒のキャラも概ね以上に申しげたタイプを逸脱するものではないかと思われます。
では、こうしたタイプの生徒の問題点を指摘してみたいのです。それは、歴史偏差値が低い、小学校で当然知っておくべき日本史の知識が相当に欠落しているという事実です。また、中学受験で進学校に入った中学3年生ですら、12歳の冬をマックスに、日能研や四谷大塚で必死に暗記した歴史の知識が忘却の彼方へと雲散霧消しているのです。この点、男子生徒にも大いに当てはまりますが、高校生になって、その揺り戻し、いわば、再学習という意気というものが、比較的女子には芽生えてはこない、よって、さして苦手意識もなく、成績も悪くない数学という科目へと靡いてゆくのです。それに、小学校時代に学んだ歴史へのモチベーションなど湧くはずもなく、その他、政治・経済はもちろんのこと、倫理・社会という思想系の科目への興味も当然ながら湧かない。これはリサーチしてみればという仮定での話ですが、大学受験において、英国数で受験する女子生徒は、教養テレビ番組などほとんど観てはいないのではないでしょうか。バラエティーやお笑い番組のみを見て、大河ドラマは当然、NHKの『歴史ヒストリア』『人生の底力 知恵泉』『100分で名著』{※教え子に薦めはするがほとんど悲しい哉、観てはいない!}といった教養番組も観ていないことは明白です。現に弊塾の教室で臨床的に実証済みです。
それでは、大学受験での英国数“理想系”受験生組に関して、教養という面での、科目での延長戦ともいえる大学における彼女らのキャンパス授業風景なるものを語ってみたいと思います。世における、数学重視の教育トレンドに乗った<数学受験組ともいえる大学生>ともなりながら、その数学をベースに貴重なる講義で、C言語を学ぶとか、プログラミングを極めるとか、今流行りの統計学をかじってみるとか一切しないのです。そうした受験数学をベースにし、ワンステップアップした態度・向学心を持たず、せっかくの数学という武器をさび付かせているどころか、放棄してしまっている学生がほとんどなのです。数学で上智大学外国語学部に進んだ女子生徒は多くいますが、すべて、英語やスペイン語などは極めはしますが、数学系のスキルを磨き上げた生徒は皆無です。早稲田にしてもそうです。文学部や文化構想は勿論のこと、商学部でさえも、公認会計士など資格を得ようとする生徒は仕方なく、それに必要な商業数学は学びはしますが、女子学生で私の知る限り、プログラミングなど数学を飛躍させて社会人として武器にまでブラシュアップさせた人は、狭い私の経験則の中で知りません。私の教え子が“おめでたいバカ”だとは思わないでください。これこそが、令和時代の女子学生の最大公約数的“姿”なのです。
数学で早稲女やソフィエンヌになった彼女たちは、当然ながら、新書や文庫といった教養書の類は無縁の生活を送ります。もともと、歴史や地理、政治や思想(倫理)を、興味なく回避してきた気質の部族です。当然、大学の履修科目内での参考文献程度はつまみ食いしてレポートを提出し、単位をもらいます。まるで高校時代と同じ“お勉強”が続いているのです。前向きに、講義やゼミで言及された書籍を読んだり、思想家など調べたりなど当然しません。しかし、語学だけは、お勉強の延長戦上でTOEICなどにいそしむのです。
結論を言います。私立単願“英国数”受験生女子の概要です。
せっかく数学を標準以上に身に着けたのに、宝の持ち腐れなんてもんじゃない、キャンパスへ通う道端に放り捨てるという“超もったいない行為”をする。また、そもそも、歴史などの教養系の下支えをしている歴史や地理や政治といった高校時代の科目を身に着けてこなかった、いや、幸せな家庭・学習環境にいたからでしょう、興味が湧くものといえば、TDLやらファッション、アイドル、韓流、お笑い程度で、プライベートの時間を知的側面の構築に充てるなど頭に露ほどもない。学校で学んだ日本史や世界史などの知の周辺を再度、大学生の身になってから徘徊する気持ちすら湧かない。更には、せっかく大学受験で教養英語を読める英語力が身に付きながらも、実用英語・資格系英語のみで頭をいっぱいにして、政治・経済系の英語、いわば、ジャーナリズムなどの時事問題を英語で前向きに読む行為にまで結びつけない<ミーハー英語>どまりとなる悲しい現実があるのです。
【補記】~女子校生と歴史の因果関係私論~
歴女になる中学生や高校生は、現実に何等かの“不満”を抱いているか、自身の現実生活なりが“不幸”でいる“宿命”を背負っているというのが、個人的見解です。詳しく述べませんが、女優の杏さんなどは、その典型ではないでしょうか?彼女なりのコンプレックスや人に言えない家庭的悩みが彼女を歴史へと駆り立てているというのが私の見解です。事実、彼女のお子さんたちには、普通ならアメリカ人の語学家庭教師なりをつけるのが一般的です。木村拓哉夫妻のように、アメリカンスクールへ通わせるなど、その典型です。しかし、杏さんは、我が子に、今最も売れっ子の歴史学者磯田道史氏を家庭教師につけているくらい、歴史への異常なる愛着心をもっていらっしゃる有名人です。
そもそも私立文系の受験生は、英国社と英国数の3科目で受験する方がほぼ8割以上でありましょう。それも、英国社の組み合わせが、6割強であるのは確かです。もちろん、国公立第一志望で、私大が滑り止めの生徒をも含んでの話です。ここでは、純粋に私大単願での英国数の受験生に関しての話であります。
これは、私の経験則ではありますが、私大単願で、英国数で受験する、そして、早稲田か上智あたりに合格する、とりわけ、文系女子生徒に関してであります。この私大単願における英国数受験生、それも女子高校生という諸条件に該当するタイプをこれから申し上げたいのです。
この英国数の、概ね女子の受験生というものは、大方、中高一貫校、そして、学校の勉強を几帳面にこなしてきた、“箱入り娘”的お嬢様タイプが多いのです。そして、強いて申し上げれば、小学校から高校まである中高一貫の進学校が多い傾向にあります。田園調布雙葉、横浜雙葉、湘南白百合、森村学園といったところでしょうか、そうしたお嬢様的イメージの強い、それも、比較的裕福に育てられてきて、何不自由なく生きてきた、ある意味、性格がいい、素直で、まじめといったキャラの女子が、英国数受験生となる傾向が非常に高いということです。こうした環境で育ってきた彼女たちは、勉強へのモチベーションも低くはない、成績も決して悪くはない、そのため、算数から数学への移行過程でも、けつまずくことはなかった、また、数学だけは、個人塾や家庭教師でセイフティーネットも敷かれてあり、比較的苦手科目にはならなかったという経緯もある。そのため、数学を受験科目で選択する道を、自然と選ぶという運命とあいなるのです。
そうした“お勉強族”の彼女たちは、特に、日本史や世界史という科目には興味が比較的ない、前向きに学ぼうとしない。つまり、モチベーションが湧いてこないというのが<私の偏見>でもあります。つまり歴史音痴が非常に多い傾向にもあると言えるのです。
ここで横道に逸れます。“裕福”で育ってきた生徒は、日常が楽しい。毎日が、不満とは言えない日々を送っている。よって、歴史よりも地理、地理{※世界を旅行する感覚でいるのかも?}よりも“数学”{※数学がクイズやゲームのような頭の体操と捉えられてもいる}へと、興味の対象がずれてゆくものなのです。歴史とは、様々な人間模様が生みだす“不幸”の記録でもあり、その因果関係こそ歴史のミソです。そのミソが彼女たちには、理解不能、いや、想像力が及ばないといったら言い過ぎかもしれませんが、そうした“難解なる不幸”のストーリーといったもの、<人類の教訓>に彼女らの意識は向かないのです。
裕福なる種族は、現実に留まっていた方が心地いい、敢えて、不幸の記録ともいえる人類の過去への遡行などという行為は、苦痛の学習でしかないのです。よって、中高一貫校の、それもお嬢様系の学校に通っている受験生は、社会{日本史や世界史}よりも数学を選択する傾向が高いというのが、私見的一般論なのです。もちろん、小学校のない横浜共立という中高一貫校から数学で早稲田に合格するタイプもありますが、その女子生徒のキャラも概ね以上に申しげたタイプを逸脱するものではないかと思われます。
では、こうしたタイプの生徒の問題点を指摘してみたいのです。それは、歴史偏差値が低い、小学校で当然知っておくべき日本史の知識が相当に欠落しているという事実です。また、中学受験で進学校に入った中学3年生ですら、12歳の冬をマックスに、日能研や四谷大塚で必死に暗記した歴史の知識が忘却の彼方へと雲散霧消しているのです。この点、男子生徒にも大いに当てはまりますが、高校生になって、その揺り戻し、いわば、再学習という意気というものが、比較的女子には芽生えてはこない、よって、さして苦手意識もなく、成績も悪くない数学という科目へと靡いてゆくのです。それに、小学校時代に学んだ歴史へのモチベーションなど湧くはずもなく、その他、政治・経済はもちろんのこと、倫理・社会という思想系の科目への興味も当然ながら湧かない。これはリサーチしてみればという仮定での話ですが、大学受験において、英国数で受験する女子生徒は、教養テレビ番組などほとんど観てはいないのではないでしょうか。バラエティーやお笑い番組のみを見て、大河ドラマは当然、NHKの『歴史ヒストリア』『人生の底力 知恵泉』『100分で名著』{※教え子に薦めはするがほとんど悲しい哉、観てはいない!}といった教養番組も観ていないことは明白です。現に弊塾の教室で臨床的に実証済みです。
それでは、大学受験での英国数“理想系”受験生組に関して、教養という面での、科目での延長戦ともいえる大学における彼女らのキャンパス授業風景なるものを語ってみたいと思います。世における、数学重視の教育トレンドに乗った<数学受験組ともいえる大学生>ともなりながら、その数学をベースに貴重なる講義で、C言語を学ぶとか、プログラミングを極めるとか、今流行りの統計学をかじってみるとか一切しないのです。そうした受験数学をベースにし、ワンステップアップした態度・向学心を持たず、せっかくの数学という武器をさび付かせているどころか、放棄してしまっている学生がほとんどなのです。数学で上智大学外国語学部に進んだ女子生徒は多くいますが、すべて、英語やスペイン語などは極めはしますが、数学系のスキルを磨き上げた生徒は皆無です。早稲田にしてもそうです。文学部や文化構想は勿論のこと、商学部でさえも、公認会計士など資格を得ようとする生徒は仕方なく、それに必要な商業数学は学びはしますが、女子学生で私の知る限り、プログラミングなど数学を飛躍させて社会人として武器にまでブラシュアップさせた人は、狭い私の経験則の中で知りません。私の教え子が“おめでたいバカ”だとは思わないでください。これこそが、令和時代の女子学生の最大公約数的“姿”なのです。
数学で早稲女やソフィエンヌになった彼女たちは、当然ながら、新書や文庫といった教養書の類は無縁の生活を送ります。もともと、歴史や地理、政治や思想(倫理)を、興味なく回避してきた気質の部族です。当然、大学の履修科目内での参考文献程度はつまみ食いしてレポートを提出し、単位をもらいます。まるで高校時代と同じ“お勉強”が続いているのです。前向きに、講義やゼミで言及された書籍を読んだり、思想家など調べたりなど当然しません。しかし、語学だけは、お勉強の延長戦上でTOEICなどにいそしむのです。
結論を言います。私立単願“英国数”受験生女子の概要です。
せっかく数学を標準以上に身に着けたのに、宝の持ち腐れなんてもんじゃない、キャンパスへ通う道端に放り捨てるという“超もったいない行為”をする。また、そもそも、歴史などの教養系の下支えをしている歴史や地理や政治といった高校時代の科目を身に着けてこなかった、いや、幸せな家庭・学習環境にいたからでしょう、興味が湧くものといえば、TDLやらファッション、アイドル、韓流、お笑い程度で、プライベートの時間を知的側面の構築に充てるなど頭に露ほどもない。学校で学んだ日本史や世界史などの知の周辺を再度、大学生の身になってから徘徊する気持ちすら湧かない。更には、せっかく大学受験で教養英語を読める英語力が身に付きながらも、実用英語・資格系英語のみで頭をいっぱいにして、政治・経済系の英語、いわば、ジャーナリズムなどの時事問題を英語で前向きに読む行為にまで結びつけない<ミーハー英語>どまりとなる悲しい現実があるのです。
【補記】~女子校生と歴史の因果関係私論~
歴女になる中学生や高校生は、現実に何等かの“不満”を抱いているか、自身の現実生活なりが“不幸”でいる“宿命”を背負っているというのが、個人的見解です。詳しく述べませんが、女優の杏さんなどは、その典型ではないでしょうか?彼女なりのコンプレックスや人に言えない家庭的悩みが彼女を歴史へと駆り立てているというのが私の見解です。事実、彼女のお子さんたちには、普通ならアメリカ人の語学家庭教師なりをつけるのが一般的です。木村拓哉夫妻のように、アメリカンスクールへ通わせるなど、その典型です。しかし、杏さんは、我が子に、今最も売れっ子の歴史学者磯田道史氏を家庭教師につけているくらい、歴史への異常なる愛着心をもっていらっしゃる有名人です。
2020年4月21日 18:15